Breeze in Savanna

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日記

夢は持つべき?
2009 年 04 月 19 日

「夢を持つのはよいことである」というのは本当だろうか。
先日インタビューを受けた時、最後に「井上さんの今後の夢は?」と聞かれた。
僕は「ありません」と答えたら、きょとんとされた。

誰しもが、子供の時に「夢は何か」と学校で書かされたことがあると思う。
それに違和感を感じていた人も少なくないだろう。
僕も感じていたが、その理由が分からなかった。
たしかに思いを込めれば、物事を実現する原動力になるのは事実だろうから、否定する気はない。
僕自身、思いを込めたものは実現できてきたように思う。
だから「夢は大切だ」と思うようになった時期もあった。

しかし最近では、どういう職業につきたいとか、どういう人になりたいとか、お金持ちになりたいとかいうのは、願望であり、欲だと思うようになってきた。
世間では「夢」というなんとなく甘い表現をしているが、そんなものはたいしたものではないのだろう。
それを悪いとは言わないが、その夢という形に縛られると、思考や生き方の柔軟性が失われ、本質から遠ざかる。
大切なことは、そのような形に縛られずに、今を本気で生きながら、自分の進むべき道を問い続け、求め続けることなのだろう。
それは常に変化し続けるものだから、ある形をなしてはいないはずだ。

夢を持ちたければ持てばよい。
しかし、別に持たなくてもよいのだから、若い人にそんなことは書かさないほうがよいのかもしれない。
今朝、転がっていた1週間前の新聞をパラパラめくっていたら、音楽家の坂本龍一氏が、子供の時に「夢はなにか」と言わされることに違和感を感じ、「なんで今の僕でいけないのだと感じていた」と書いていたのを読んで、この人は子供の時からそのことに気づいていたのかと驚いた。

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