Breeze in Savanna

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日記

マサイマラの危機
2008 年 02 月 05 日

友人から以下のメールが届いた。
ついひと月前までいたマサイマラ。
たしかに観光客は少なかったが、でもこのような状況になっているとは・・・・・・。
転載しますのでご一読ください。

ケニア在住で、獣医の滝田明日香さんから以下の様なメールが届きました。
昨年末の選挙疑惑により、ケニアの政情は深刻な状況の様です。
他のケニア在住の友人からの知らせや連日のワールド・ニュースでの報道から、マサイマラにお世話になった自分は胸を痛めておりました。

滝田さんは、マサイマラ国立保護区のトランスマラ地区を管理するマラ・コンサーバンシーが進めるマサイマラ巡回家畜診療プロジェクトに携わっています。
活動内容はこちらのサイトをご覧ください。
http://tsukubird.org/anywhere/dr.savanna/01.html

もし、滝田さんの要請にご賛同いただける方は、下記の案内を通じて送金いただければと思います。

たきたあすかさんのプロフィール
1975年神奈川県藤沢市生まれ。6歳のころから海外暮らしを続けるワールド遊牧民。シンガポール、フィリピンで日本人学校を卒業。13歳で英語も分からないのにシカゴの現地校に編入。その後、ニューヨークに移り高校を卒業後、スキッドモア・カレッジで動物学専攻。在学中にアフリカに魅せられ、ケニアの野生動物マネージメントの学校に留学。その後、休学してマサイ・マラ国立保護区のロッジ(ムパタ・サファリ・クラブ)に短期就職。一度はニューヨークに戻るが、アフリカにはまってしまい、半年後ボツワナのカラハリ砂漠保護の学校に留学。大学卒業後、バックパック一つでボツワナ、レソト、南ア、ジンバブエ、サンビアなどで就職活動で訪れる、というより放浪。ザンビアの国立公園に職を見つけるがビザ問題で就職がなくなり、泣く泣くアメリカに戻る。日本とハワイでの就職の間にアフリカに戻る道を探し、2000年、アフリカで獣医になりたい一心でナイロビ大学獣医学部に編入。2005年、めでたく獣医になる。ナイロビ郊外に愛犬6匹、愛猫1匹、金魚7匹と住む。なぜアフリカへ来たかの詳しいエピソードは「晴れときどき、サバンナ」滝田明日香・著(二見書房)を!

2007年12月27日のケニアの大統領選挙戦の後、選挙詐欺との疑いが起きて、全国各地で無差別な暴動、放火、殺人が勃発しています。
この1ヶ月でケニア中で1000人以上の死者が出て、家などが焼かれて家なしになった人たちも50万人以上も出ています。
野党ODMの国会議員が何者かに暗殺された後、アナンが同席してキバキ大統領とライラの会見がありましたが、全然問題を解決しない話でガックリでした。
キバキは影響を受けている地区に32この警察署を作る」などと傷に絆創膏を張るだけの問題解決法しか報道せず、根本的な問題解決方法はいっさい報道なし。
その2日後にまた違うODM国会議員が警察に射殺されるという事件も続いています。
ナイロビのスラムではパンガ(山刀)で群衆が人を切り刻んで家を焼き払ったりされているのに外国人や上流ケニア人社会の生活には「暴動がある場所にいかないように気をつける」など以外は、実際的な危害はありません。
しかし、このケニアの失態による影響で経済は大打撃を受けています。
ケニアの大切な紅茶産業ではカレンジン族の土地でカレンジンが暴れていて、切り花産業のナクルとナイバシャではキクユ族の土地なのでキクユがルオー族を殺し、観光業はお客が来ないので90%近くのビジネスがなくなり、海岸地方のホテルや多くの公園のサファリロッジも客より従業員が多いので営業を閉鎖してる状態です。
ケニアから観光客は消えました。
観光客が来なくなったマサイマラ国立保護区はパークフィーが激減し、レンジャーたちの給料や密猟対策の資金がなくなって、マサイマラの保護区管理に危機がきています。
マサイマラの西側を管理する施設「マラコンサーバンシー」は海外からの寄付などの頼らず今まで保護区の入園料のみで密猟対策や道修復などの保護区管理を続けていました。
しかし、その収入源である観光客が来なくなった今、レンジャーたちも解雇され、保護区を密猟者から守りきれなくなりつつあります。
2002年から970人もの密猟者を逮捕してきたレンジャーたちも解雇され、今、マサイマラは密猟者が攻め込む事が可能な土地になりつつあるのです。
今まで政府のお金や海外からの寄付に頼らずに入園料だけで活動をするという自立したスタンスを取っていたマラコンサーバンシーは、危機に立たされています。
肉食獣による家畜被害の損害賠償も払うことがままならない中、マサイが家畜を襲った肉食獣の報復の為、つい先日もライオンのオスが槍で殺されました。
たった1ヶ月で保護区を守る資金が観光客の激減によってなくなってしまい、レンジャーもこの広大なサバンナのパトロールも出来なければ、密猟者を捕まえるオペレーションも不可能だし、密猟罠を回収することだって出来ません。観光客がいなくなって閉鎖することが可能なロッジとは違い、観光客がいなくなっても保護区の野生動物を守るレンジャーたちは仕事をし続けていかなければいけないのです。
マラコンサーバンシー(保護区管理施設)がマサイマラ国立保護区を守る為に、現在、世界的に有名な環境保護リーダーの人類学者リチャード・リーキー博士とマラコンサーバンシーで、「マサイマラを救おう!」というキャンペーンを初めています。
マサイマラへの観光客は良くて半年、悪ければ1年は戻って来ないと予測されています。
マラコンサーバンシーとその他大勢のマサイマラを大切に思っている人たちは、その期間の保護区管理資金 USD150,000 を集めようとしています。
マサイマラに遊びに来た事のある人、そして、今後マサイマラでサファリをしたいと思う人。
どうかマサイマラの動物を守るレンジャーたちをサポートしてください。
密猟者たちは観光客が来なくなり、レンジャーたちも出動出来なくなり、密猟も今後エスカレートしてしまうでしょう。そんな状況にならない為、マサイマラに実際に来れなくてもレンジャーをサポートしてくれる人たちを探しています。
現在のケニアには暴動があり怖くて観光に来れないかもしれませんが、実際に現地に来なくてもレンジャーをサポートしてあげることでマサイマラの保護に参加することは出来ます。
マサイマラへ遊びに来ていた人たちは世界各国から来ていました。
日本からもこのキャンペーンに協力していただける方がいることを祈っています。

詳しい事情はこのサイトを参考。
http://wildlifedirect.org/blogAdmin/richardleakey/2008/01/30/crisis-
looming-in-the-mara-please-help/

こちらも。
http://afp.google.com/article/ALeqM5iXzbL_oXFquiE1pf0XN1vR_OSSPg


マラコンサーバンシーへの寄付はこちらでお願いします。
http://wildlifedirect.org/blogAdmin/maratriangle/

このメールをより多くの人に送るのにご協力ください。

マサイマラ国立保護区を守る為のキャンペーンや資金集めに協力してくだされる団体があったら、マラコンサーバンシーまで連絡ください。

Mara Conservancy
P O Box 63457
Muthaiga 00619
Nairobi, Kenya
Tel : +254 20 3749 632/6, 3749655/1/4/6/8
Fax : +254 20 3749636/3740754/3740721
Email: mara@triad.co.ke

Home Page

http://www.maraconservancy.com/

もし日本の口座が必要な場合は、以下の口座への寄付も可能です。
必ず「Mara Conservancy」と記入して下さい。

日本の寄付口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行 
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889

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