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田中 実 |
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2004年10月1日 10時21分 |
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性別:男性 |
年齢:60才以上 |
ある新聞の連載で井上先生を知り、魅せられるようにホームページを見た。そして、先生にご一緒して憧れのサバンナの土を踏んだ。目的は野性動物の撮影。撮影技術には「自信がある」と思っていたのが間違いのもと。初日、ナクル湖で飛び交うペリカンを目の当たりにして、ペリカン以上に舞い上がってしまった。以後、マサイマラを去るまでの9日間、ライオン親子、豹、キリン、象、チーター親子(狩りも3回見たがいずれも失敗)、ヌーの川渡りも3回、シマウマ、サイなど、それに幻想的な朝・夕焼け、井上先生は「こんなことはあり得ない」と言われるほど、ありとあらゆる動物の生態にふれ、好天に恵まれた。これで「平常心で撮れ」と言う方がムリ。興奮は収まらず,血圧は上がり放し、シャッターだけを切りまくった。サバンナに輝く躍動的な動物の魅力、生態を写真に取り込むことは至難の技である。帰国後50本のポジを現像してがっかり、1枚として生きた写真がない。しかし、サバンナを知らないプロラボの先生方が見て「凄い」「いいのがいっぱいある」と言い出した。3週間後、改めて見ると、「ウーンいける」、10点ほど見事にサバンナを写し込んでいる。脳裏に刻み込まれていた残影が薄らいできたためであろう。思わず嬉しくなった。コンテストにも耐えられる作品だ。いまその写真をみんなに見せて、サバンナの魅力を語る毎日である。 |
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