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一般的に体に良いと言われている食品も、おなかの弱い人には不調の原因になるものも多い(たとえば乳製品やオリゴ糖など)。 体に良いと思い、ヨーグルトやオリゴ糖の摂取量を増やしておなかの調子を悪化させてくる患者さんが多い。 また小麦、とくにパンの摂取回数が増やすことで逆流性食道炎や排便異常が悪化する人も少なくない。
欧米では、腸の過敏症の人には低FODMAP(フォドマップ)食が推奨されている。 これは乳成分の乳糖、オリゴ糖などの糖質を制限する食事療法で、その効果が認められている。 低FODMAP食では、小麦、タマネギ、ニンニク、乳製品、納豆、リンゴ、イモ、豆など(まだまだ多いが)を避けるのだが、制限すべきものが多すぎる。 このすべてをやめるのではなく、何がだめで、なんなら大丈夫なのか、どの程度まで大丈夫なのか、1種類ずつ検証することを薦めている(けっこう個人差があるので)。
僕自身、制限すべきなのは、牛乳、パン、油、小豆、ごぼう、イモ、豆、ネギ、スイカなどが少し多いとガスがたまったり下痢したりする。 これらのものも少量なら大丈夫なので、制限しながら食べている。
テレビで体によいと言っている食物はあくまでもおなかの強い人の話と思っていたほうが良い。 おなかの弱い人はまったく違った考え方をしなければならないのだ。 |
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