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5時起床、5時50分にラウンジに行くとドライバーはもう来ていた。 膝はどうか、と聞くと「マッチ ベター」とのこと。 たしかに昨日は膝を曲げられない状態だったが、今日は普通に歩いている。 僕がロッジのオーナーにお願いして強い鎮痛剤をもらったのだが、それが効いたようだ。 もう大丈夫と言う。 僕らとは、頑丈さ・回復力がまったく違うようだ。 まずは湖岸で朝日を狙う。 この地域では、動物と朝日の写真は、地形状とても難しい。 起伏の多いマサイマラのようにはいかないのだ。 ここでは、ほとんどの人が朝日を撮らずに最初からライオンやチーターを狙うが、僕はどうしても朝日の感動を味わいたい。 多少、ライオン、チーターの所に行くのが遅れてもこの感動は捨てがたい。 今日の朝日は最高だった。 雲が多いが、東の空は一部雲の薄いところがある。 6時15分に湖岸に。 25分から空が茜色に染まり始めた。 日の出前の空の色が少し乏しいくらいの方が日の出後の美しさが際立つのだ。 最初にきれいなオレンジに染まってしまうときは、太陽光が強すぎることが多い。 いざ日の出と言うとこには、光の塊になってしまい、撮影にはならないことが多い。 今日くらいがちょうどよい。 6時30分からの5分間が壮観だった。 こんな色の空は観たことがない。 茜色と黒とブルーが混じった荘厳な色だった。 フラミンゴの数がもう少し多ければベストショットだったが贅沢は言うまい。 これだけでも十分に感動的な色だ。 8時なると逆に雲の中に太陽が入り暗くなってしまった。 8時半、ハイエナとジャッカル、ハゲワシたちがヌーの死体に群がっているのを発見。 よく見かけるシーンだが、狙いがあった。 ジャッカルがハゲワシを追い散らすシーンが撮りたいのだ。 そこでしばらく粘った。 今までも何度かこういったシーンはあったが、動きが早すぎていつもぶれてしまう。 今日は光が乏し過ぎた。 しかし、歩き去るジャッカルをハゲワシが飛びながら威嚇するシーンなど何枚かは良い写真が撮れた。 11時頃まで湿地帯周囲をサファリ。 今日は、ライオンは見えず。 チーターにも出会えなかった。 11時に昨日行ったナービヒルのゲートまで行く。 ドライバーの奥さんが強力な鎮痛剤をバスの運転手に託し、それが今日の昼頃、ゲートに着くからだ。 ゲートでバスが来るしばしの間、丘の上に登ってみることにした。 今まではあまり興味もなく登っていなかったのだが、何事も経験という気持ちが最近強く、不精しないとにしているのだ。 これが正解だった。 登る途中でトカゲがバッタを食べているのを発見。 ジリジリ寄って1mくらいの所から撮ることができた。 丘の上からの景色はたいしたことはなかった。 帰路、シマウマの家族を撮影。 1時半に戻る。
昼食はオーナー以外僕一人だった。 そういえばゲート周辺は別として、サファリ中1台の車にも会わなかった。 この広い平原を独占しているようなリッチな気分だ。
午後のサファリは4時から。 「マセッキ湖に行くがどうか」と問われた。 マセッキ湖は今いるンヅツウ湖の脇にある湖でこれもソーダ湖。 フラミンゴがいるが数は少ない。 周囲は林に囲まれている。 ライオンのプライドがあり、ヒュウもわりと見られる。 去年ヒョウの良い写真を撮ったのはここだが、空振りに終わることが多い。 良い情報があるのなら別だが、ないようだ。 あまり希望しないが、他の状況も良くなさそうなので、彼の意見に従うことにした。 湖までは15分ほど。 着いてすぐにシマハイエナを発見。 何かを食べているが、ほとんど食べるところのないカスのようだ。 すぐに移動を始める。 全然シャイじゃない。 こちらに寄ってきてから行ってしまった。 過去にずいぶん撮っているのでこれではあまり撮る気にもなれない。 その後はよい光でフラミンゴをアップで撮ったくらい。 低調なサファリだった。 今後はよい情報がなければ行くのはやめよう。 6時20分ロッジに到着。 昨日も早く戻ったので疲れはまったくない。 今日はサファリ中の10時間の8割は立っていた。 本当に今の時期は空いている。 空いていると言うことは、情報が入らない不便さはあるが、見つけたら独占できる優位性がある。 |
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