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世の中には過敏すぎる人が少なくない。 敏感すぎると様々な化学物質に反応して、今の世の中かなり生き辛い。 そこまでひどくなくても、食品に敏感に反応する人は多い。 うちのクリニックにもそういった人が多数受診されている。 先日来た患者さんも過敏でガスが多いという訴えだった。 しかし彼女のふだんの対応を聞いて驚いた。 完全玄米採食、冷たいものはまったく摂らず、よく噛んでいるらしい。 パン・牛乳は摂取していないし、ストレスも多くない。 「完ぺきに近いですね。よくそこまでやっていますね」と話すと、「私はすべてに過敏なので」という。 「Highly Sensitive Personを知っていますか」というと彼女は驚いた。 この言葉を知っている医療関係者に初めて出会ったようだ。 なんと彼女はHPSを学び、海外にも勉強に行っらしい。 だからここまで徹底しているのだろう。 話を聴いていて、問題点が浮かび上がってきた。 そこまで徹底している彼女でも、体に良いものが敏感な人のお腹には決して良くないことに気づいていないのだ。 ふだんよく食べていてガスの原因になるものとして、キムチ(ニンニクと唐辛子)とごぼう(よく食べるらしい)が挙げられた。 一般論として体に良いとされているものでも、お腹の弱い人ではガスがたまったり排便異常の原因になる食べ物がたくさんある。 すべての人によい食物ははないのだろう。 それなのに、あれがよい、これを食べなさいと短絡的に決めつけている本があまりに多い。 |
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