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日記

私の日々の生活や、思ったことなどを書きためて行こうと思います。
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Highly Sensitive Person(HPS) 2015/08/26
世の中には過敏すぎる人が少なくない。
敏感すぎると様々な化学物質に反応して、今の世の中かなり生き辛い。
そこまでひどくなくても、食品に敏感に反応する人は多い。
うちのクリニックにもそういった人が多数受診されている。
先日来た患者さんも過敏でガスが多いという訴えだった。
しかし彼女のふだんの対応を聞いて驚いた。
完全玄米採食、冷たいものはまったく摂らず、よく噛んでいるらしい。
パン・牛乳は摂取していないし、ストレスも多くない。
「完ぺきに近いですね。よくそこまでやっていますね」と話すと、「私はすべてに過敏なので」という。
「Highly Sensitive Personを知っていますか」というと彼女は驚いた。
この言葉を知っている医療関係者に初めて出会ったようだ。
なんと彼女はHPSを学び、海外にも勉強に行っらしい。
だからここまで徹底しているのだろう。
話を聴いていて、問題点が浮かび上がってきた。
そこまで徹底している彼女でも、体に良いものが敏感な人のお腹には決して良くないことに気づいていないのだ。
ふだんよく食べていてガスの原因になるものとして、キムチ(ニンニクと唐辛子)とごぼう(よく食べるらしい)が挙げられた。
一般論として体に良いとされているものでも、お腹の弱い人ではガスがたまったり排便異常の原因になる食べ物がたくさんある。
すべての人によい食物ははないのだろう。
それなのに、あれがよい、これを食べなさいと短絡的に決めつけている本があまりに多い。

診療のバランス 2015/08/25
不思議な症状の患者さんが受診した。
朝散歩するまでは調子が良いが、帰宅後からふらつくような脱力感が出て、1日中調子が悪いらしい。
ふだんは他院で高血圧、糖尿病などで投薬治療を受けている。
その先生もおかしいと思い、病院での精密検査を薦めたが、検査結果は異常なしだった。

初めは血圧低下を疑ったがそうではなかった。
神経学的診察でも異常なし。
低血糖でもない。
とすると薬の副作用ではないか?
薬局で内服薬を調査してもらうと、「どの薬もその症状が出る可能性は1%以下なので違うでしょう」との回答だった。
しかし、薬しか考えられないので、オーリングテストとキネシオロジーテストをやってみた。
これらは、合わないものを持つと力が抜けることを利用している簡易的な検査で、薬の副作用の場合けっこう当たる。
予想通り、糖尿病の弱い薬で反応がでた。
1週間休薬を指示したところ症状は軽快した。
やはり薬の副作用だった。
しかしここまで診断するのに20分以上かかってしまった。
この日はたまたま外来が忙しくなかったので(それでも半日で45人受診)時間をかけて診察し、原因が分かったが、忙しい日だとここまでするのは無理である。
よい医療を目指すと診療時間が長くなる。
患者さんだけでなく自分自身の満足感も大きいが、診れる患者数が制限され、経営を圧迫していく。
経営的に問題が生じれば、よいスタッフを雇うことが難しくなる。
そうすれば当然質は落ちていく。
外来が多すぎると精度が落ち、診断に対するねちっこさが薄れて見落としが増えていく。
自分自身も満足感を感じることが少ない。
患者さんが増えていることは喜ばしいことだが、常にバランスを求め続ける難しさは年々増している。
だが、こちらも進化している。
「今日は上出来」という日が増えてきた。
だが、こうすればよかった、ああすればよかったと反省する日も少なくない。

なぜ紹介状が必要なのか 2015/08/07
今は一年で患者さんの少ない時期。
それでも午前だけで40〜50人前後の患者さんが受診される。
だが、患者さんが多いと医師の診察時間ではどうしても問診が不十分になる。
そこで診察前に看護師さんに問診をお願いしているが、これがとても役立っている。

しかし、急患がたてこんでいたり、外来数が多いと、看護師さんの問診も難しくなってくる。
そのような日に、高齢で10種類以上の薬を飲んでいる方が、自己判断で転院してこられると収拾がつかなくなる。
「何でその薬のんでいるの?」、「診断は?」と聞いても、本人も理解していないので、問診していても時間ばかりが過ぎていく。
外来の持ち時間がどんどん伸びていき、周囲からもクレームが来る。

他の医師が出した薬であっても、私としては納得できなければその薬は出したくない。
しかし短い外来時間でその判断が難しいことも少なくない。
時間がないと、やむをえず同じ薬を出すことになるが、その都度「こんな医療でよいのか?」と嫌になってくる。
病状が把握できないとき、投薬の理由が理解できない場合(決して少なくない)、症状もなしに評判を聞きつけただけで転院してくるときは、時に「申し訳ないけど紹介状を書いてもらってきてください」と言うこともある。
そうでなければきちんとした医療が提供できないからだが、それが理解できない患者さんがいるので困ってしまう。
また医療側も、「紹介状は書かない」とありえない発言をされる人がいるのは悲しいことである。

写真展の日程が決まる 2015/08/01
写真展の日程が決まった。
詳細は以下の通りです。

☆ 開催期間は2016年1月29日(金)〜2月4日(木)の1週間。
  午前10時〜午後7時  最終日は午後4時まで 入館は終了10分前まで。

☆場所:富士フィルムフォトサロン東京(六本木 東京ミッドタウン)

☆タイトル サバンナ いのちの物語

☆約60枚の写真を展示予定。

写真展 第2報 2015/07/27
多くの方々が、「写真展楽しみにしています」と言ってくださる。
ありがたいことだ。
僕としては久々の本格的な写真展である。
場所は六本木・ミッドタウンにある富士フォトサロン。
タイトルは『サバンナ いのちの物語』

来年1月頃の予定との通知はあったもののいまだ詳細については連絡がないのだが、少しずつ準備は進めている。
今回は久々の写真展なので多くの新作写真を出すつもりだ。
会場は狭いのだが、2段・3段重ねにして60点あまりを出す予定。
いつものように基本となるテーマは、『いのちの輝き』『親子の愛』『大自然の調和』だが、今までとは違って迫力のあるハンティングシーンもかなり出す予定だ。

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